タイトル


活動報告

 

哺乳類パラタクソノミスト養成講座(上級)

 

(1)実施機関

北海道大学

(2)日時・場所

2014年9月27日(土)~28日(日) 10:00~16:00 ・ 北海道大学総合博物館

(3)参加者数

13名

(4)活動概要

スケジュール
27日(土)
 10:00~10:15 講師挨拶・参加者自己紹介
 10:15~10:20 スケジュールの説明
 10:20~10:55 講義「脊椎動物の進化・系統と歯・骨格の概要」
 10:55~11:00 小休憩
 11:00~11:15 現物を使用してのシカ骨格の説明
 11:15~11:35 獣医骨格標本室にて各動物の特徴について説明
 11:35~12:00 午後から使用する標本の選定・準備
 12:00~13:00 昼食
 13:00~13:30 講義「シカの骨格について」
 13:30~16:00 各自シカ骨格についてのメモ・スケッチ

28日(日)
 10:00~10:15 骨格標本メモ・スケッチ(シカ椎骨・肋骨の同定方法)
 10:15~10:30 講義「シカ椎骨の特徴について」
 10:30~12:00 骨格標本メモ・スケッチ(シカ骨盤の性差の同定方法)
 12:00~13:00 昼食
 13:00~14:00 骨格標本メモ・スケッチ(シカ指趾骨の同定方法)
 14:00~14:15 講義「シカの角について」
 14:15~15:30 骨格標本メモ・スケッチ(シカ・アザラシ・キツネ頭骨の歯列)
 15:30~15:45 アンケート記入、メモ・スケッチの提出
 15:45~16:00 修了証授与

 

講義内容
1日目
<午前>

 初めに講師の挨拶があった後、受講者に受講希望の理由を含めて自己紹介をしていただきました。続いて本講座の主旨や全体のスケジュールの説明と動物の骨格を学ぶにあたっておすすめの文献などが紹介され、テキストに基づいて脊椎動物の進化やそれに伴う歯の多様化、年齢や性別の査定方法等についての概論的な講義が行われました。
 小休憩をはさみ、実際の標本を使用してシカ骨格についてのひと通りの説明があったあと、獣医骨格標本室に展示してある動物の標本を使用して、歯や骨格を中心にした解説や標本の作製方法などについての説明が行われました。共同研究室に戻り、各自午後から使用するシカ骨格標本(オス成獣・2才・1才、メス成獣、0才のうちいずれか)の選定を行い、スケッチ等の準備をして、午前の講座が終了しました。

<午後>
 午後からはシカ骨格についてさらに詳しい講義を受けたあと、バラバラになっているシカの骨格標本について観察して本来どのようにつながっているのかを検討し、その際気付いた自分なりの基準についてメモあるいはスケッチをしてもらいました(主にシカ椎骨及び肋骨)。

2日目
<午前>

 2日目は午前・午後を通して1日目に選んだシカ骨格標本の観察とメモ・スケッチを継続して行い、各部位の同定方法について学びました。同定したものは、講師によるチェックを受けた後、各骨に部位ごとの通し番号を付けたうえで、破損している部分のできる範囲での修復などを行い、タコ糸やビニール袋などを使用して部位ごとに収納し直してもらいました。
  途中昼食や小休憩、講師による小講義をはさみながら、シカ骨格については14:00を目途に収納までを終え、14:00からはシカ・アザラシ・キツネの頭骨のうちから1つを選んでもらい、テキストや参考図書などと照らし合わせながら、歯について、それぞれの咬頭名を確認するとともに、歯の形の特徴などについて観察しながら、メモあるいはスケッチをしてもらいました。各自の作成したスケッチやメモについては15:30を目途に仕上げてもらい、最後にコピーを取って提出してもらいました。
  最後にアンケートの記入、メモ・スケッチの提出をしてもらったあと、修了証をお渡しして全日程を終了しました。

 

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