活動報告
プラスティネーション標本作成研修会
(1)実施機関
北海道大学、北海道自然史研究会
(2)日時・場所
2013年2月4日(月曜日) 13:00~17:00 ・ 北海道大学 旧理学部本館2階北側実験室
(3)参加者数
35人
(4)活動概要
- 講師三橋弘宗氏のプラスティネーションの原理、方法、保存方法、教育活用方法などの説明の後、薬品の調合:シリコン樹脂と硬化剤の混合した(混合液1)。
- 事前にホルマリン固定からアセトン置換の処理がされた標本類(イカ、貝、カエル、ヘビ、魚類)を、混合液1に浸け、真空釜へ入れ減圧処理(約2時間)を行った。
- 標本類を真空釜から取り出し、ラフにシリコンを拭き取り、洗濯物吊りと釣り針を利用し、樹脂硬化の準備をした。5日間硬化を待つ。
(5)参加者の声
- プラスティネーションは、カエルなど通常液浸標本として保管する動物類を、シリコンで置換し、乾燥状態で経常保存を可能にする標本作製方法である。乾燥状態であることから利用が簡便であり、その利点からプラスティネーション標本は、教育、展示の分野において、多面的に活用される可能性を秘めており、その作製方法が(特に学芸員に)普及されることの意義は大きい。
- 講師の三橋氏は国内においてプラスティネーション標本の作製の第一人者であり、博物館の研究者でもあることから、適切な標本作製方法と博物館教育活用方法の指導をされた。講師人選は適格なものであった。
