2025年10月 新・学生企画ミュージアムグッズ(2)販売開始

北海道大学大学院・理学院の授業「博物館コミュニケーション特論 ミュージアムグッズの開発と評価」では、毎年、学生達による総合博物館オリジナルのミュージアムグッズが企画開発されています。2025年6月に発売開始された2種類の「オリジナルメガネクロス」(幌満かんらん岩と渦鞭毛藻)に続く2024年度学生企画グッズ第2弾として、2025年10月にオリジナルの「ネックストラップ」がミュージアムショップぽとろで販売開始されました。動物編と植物編の2種類があり、両面印刷されて表裏に異なるデザインが施されています。名札だけでなく、鍵やタイマー、ハンディファンなどを提げるのにご利用いただけます。

動物編は、博物館と函館キャンパスの水産科学館で収蔵・展示されている8種類の動物たちが博物館の窓から外を覗いている姿が描かれ、裏面には表面とリンクした動物たちの館内での姿が描かれています。建物の外壁タイルや玄関アプローチ、窓枠、そして窓の外の移ろう空の色や星空、雪景色など、細部のデザインも注目ポイントです。
植物編は、『北大総合博物館のすごい標本』(総合博物館編・北海道新聞社出版、2020)に掲載された博物館の収蔵標本の写真から選定された14種類の標本がデザインされており、裏面にはそれぞれの学名が示されています。

いずれにも学生達が執筆して当該分野の研究者が監修した解説書が付いており、動物と植物の学名と解説、展示案内や植物学・藻類学研究の歴史が説明されています。

「身につけて話のタネになり、人と人をつなぐ」という趣旨でこのグッズを企画・開発したのは4名の大学院生です。生命科学院でメダカの生殖発生を研究する岸井萌香さんは、幅広い用途があり日常使いできる点に注目してネックストラップを発案し、ポップな動物編とシックな植物編という、2種類のデザインの意図を説明しています。農学院でお茶の耐寒性を研究する中澤佑哉さんは、博物館の印象的な標本を選定して遊び心をもってデザインしたこのグッズを、幅広い年代の方々に愛用していただきたいと語っています。文学院で新しい単語の作り方に着目して言語学を研究する幸一尋さんは、細部のデザインにこだわったこのストラップを通して総合博物館の展示や標本に関心をもち、北海道大学に親しみをもつ子ども達が現れたら嬉しいと述べています。

4名の大学院生の思いがこもったネックストラップを、ぜひショップでお手にとってご覧下さい。

  

オリジナル ネックストラップ(動物編・植物編)
価格:各660円(税込)
両面プリント、横幅2cm、留め具部分を除き全長90cm

2024年度理学院専門科目・大学院共通科目
「博物館コミュニケーション特論 ミュージアムグッズの開発と評価」

担当学生:岩本凜哉(理学院)・岸井萌香(生命科学院)・ 中澤佑哉(農学院)・幸一尋(文学院)
監修:阿部剛史・江田真毅・北野一平・首藤光太郎・田城文人・坪田敏男(総合博物館)
写真提供:酒井広司『北海道大学総合博物館のすごい標本』より
指導;北野一平・湯浅万紀子(総合博物館)