【2月4日より開催】 「バイオミメティクス市民セミナー(全7回)」が開催されます

「バイオミメティクス市民セミナー」が以下の日程で全7回開催されます。


バイオミメティクス(Biomimetics) は、生物模倣技術と訳します。

「カの口を模倣した痛くない注射針」

「サメの皮膚を模倣した水抵抗の少ない水着」

「ヤモリの指先を模倣した粘着テープ」

さまざまな分野での新技術の応用と商品開発がなされています。

生物は、5億年の自然選択によって、人が頭で考えるデザインよりも優れたデザインをもっています。

博物館には多くの生物標本が収蔵されていますが、標本を工学者の設計デザインの視点から見直すとどうなるでしょう。

生物学者では解けなかった自然の造形美の意味が解き明かされるかもしれません。

そして生物のデザインからアイディアを得て新しい技術が生れるかもしれません。

動植物の持つ能力や、形・機能などの特性を把握し、そこからヒントを得て人工的に設計・合成・製造するのが「生物規範工学」です。

生物学と工学と博物館を結ぶ、バイオミメティクスは注目されています。

バイオミメティクス市民セミナーでは、生物学者と工学者が、新しい視点で生物の見方を紹介します。

 

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会場

北海道大学総合博物館 1F 知の交流コーナー

時間

午後1時30分から午後3時30分

セミナー1

2012年2月4日(土)
「生物に学ぶ:バイオミメティクスと技術革新」

下村政嗣(東北大学 原子分子材料科学高等研究機構 教授)

セミナー2

2012年2月19日(日)
「コオロギに学ぶ:センサーの設計図」

下澤楯夫(北海道大学 名誉教授)

セミナー3

2012年3月31日(土)
「タマムシに学ぶ:構造色と農業応用」

針山孝彦(浜松医科大学 医学部 教授)

セミナー4

2012年4月7日(土)
「生物の表面に学ぶ:撥水、親水、防汚、潤滑のための新しい材料」

高原 淳(九州大学 先導化学物質研究所 教授)

セミナー5

2012年5月5日(土・祝)
「博物館に学ぶ:博物館の自然史研究とバイオミメティクス」

大原昌宏(北海道大学 総合博物館 教授)

セミナー6

2012年6月2日(土)
「虫・ヤモリ・植物から学ぶ:接合技術」

細田奈麻絵(独立行政法人物質・材料研究機構 グループリーダー)

セミナー7

2012年7月7日(土)
「蛾に学ぶ:羽ばたき飛行ロボット」

劉 浩(千葉大学 工学研究科 教授)

共催

北海道大学総合博物館

バイオミメティクス研究会