【12月3日開催】 バイオミメティクス市民セミナー (第60回) −『樹木細胞壁の形成過程を模倣したもの作り』
地球上で、最も大きく(重量、高さ)、最も長寿な生き物は、“樹木”です。この大きな個体を支えているのが、植物の中でも特に発達した細胞壁であります。細胞壁はセルロース、ヘミセルロース、リグニンといった高分子物質で構成されておりますが、それらの細胞壁中における機能が完全に解明されたとは言い難いです。我々は、細胞壁の形成過程を模倣した“人工細胞壁”を実験室(試験管内)で作ることを試み、各構成成分の機能解明に取り組んでいます。
今回の講演では、人工細胞壁を創製するための戦略や、この研究を通して得られた知見を紹介すると共に、人工細胞壁を人類に役立つ材料へ変換しようとする試みについても、お話ししたいと考えております。
日時 | 2016年12月3日(土)13:30 〜 15:30 |
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講師 | 浦木 康光(北海道大学 農学研究院 教授) |
会場 | 北海道大学総合博物館 / 1F「知の交流」 |
主催 | 北海道大学総合博物館 |
共催 | 科学研究費 新学術領域「生物規範工学」 |
協賛 | 高分子学会北海道支部 |