【活動報告】10月8日岩石鉱物野外採集会
岩石鉱物野外採集会
日 時:10月8日(土)
場 所:道央(小樽・余市方面)
講 師:松枝大治(北海道大学総合博物館・特任教授)ほか
参加者:48名
スケジュール
8:30 北大総合博物館前出発
9:30〜13:00 赤岩海岸
13:15〜14:15 忍路海岸(兼昼食)
15:00〜16:00 ゼオライト鉱山(仁木)
16:10〜17:10 大江鉱山(仁木)
19:00 北大総合博物館帰着
<赤岩海岸>
小樽水族館の敷地内を通り抜けて赤岩海岸に行き、海岸部付近の地質の観察を行いました。現地では、約900〜1,000万年前のマグマ活動とそれに伴う酸性熱水活動の詳細な観察とその成因について解説を受けると共に、それに伴って生成した各種鉱物・岩石の採集を行いました。
赤岩海岸部における熱水活動で生じた独特な地形を呈する景観は、参加者を大いに魅了していました。
<忍路海岸>
忍路海岸では、グリーンタフと呼ばれる約1,500万年前の海底火山活動によって作られた玄武岩類の地質観察を行いました。特に、忍路漁港横の崖に露出している「枕状溶岩」および「ハイアロクラスタイト(水冷破砕岩)」の産状を間近で観察すると共に、それらを貫く岩脈の産状観察を行い、当時の活発な火山活動を実感しました。
昼食は付近の海岸部で海を眺めながら取りました。
<仁木(ゼオライト鉱山)>
新第三紀グリータフ中に胚胎する仁木ゼオライト鉱床を訪問し、分子フルイ、吸着材、土壌改良剤など多方面に利用されているゼオライトの産状の観察とゼオライト試料の採集を行いました。仁木ゼオライトは軽石凝灰岩が長期間にわたる続成作用によって形成され、品質が良いためもっぱら製紙用などに使われていることなどの説明も受けました。
<大江鉱山(仁木)>
仁木町にある旧大江鉱山のゲート前駐車場付近において、約500万年前に生成した鉱脈型Mn鉱床で採掘された鉱石のズリから、ピンク色の鮮やかな菱マンガン鉱や、重く金属光沢が美しい方鉛鉱・閃亜鉛鉱・黄銅鉱などの各種鉱石鉱物を多数採集しました。