【活動報告】11月19日〜20日木製品パラタクソノミスト養成講座(中級)

10月29日木製品パラタクソノミスト養成講座(初級)

日時:平成23年11月19日(土)〜20日(日)10:00〜16:00

場所:北大総合博物館・共同研究室および札幌市埋蔵文化財センター展示室

講師:守屋豊人(北大埋蔵文化財調査室)

  佐野雄三(北大大学院農学研究院 講師)

  渡邊陽子(北大北方生物圏フィールド科学センター 学術研究員)

参加人数:9名

スケジュール

19日(土) 

10:00〜10:40 木製品についての講義

10:45〜11:40 埋蔵文化財調査室にて木製品の観察

11:40〜12:30 昼食・休憩

12:30〜13:30 遺跡立地の見学と、札幌市埋蔵文化財センター展示室に移動

13:30〜15:00 展示室の解説と展示された木製品の観察実施

15:00〜15:10 休憩

15:10〜16:00 観察結果の発表

20日(日)

10:00〜11:00 埋蔵文化財調査室にて木製品の観察および観察発表

11:05〜12:00 総合博物館にて木材を観察する上での注意事項、および木材を肉眼識別する際の指標についての説明

12:00〜13:00 昼食・休憩

13:00〜14:45 18種の木材についての観察実施、観察結果の検討

14:45〜15:00 休憩

15:00〜15:45 博物館内にある木製品(近・現代)の観察

15:45〜16:00 全体のまとめ及び修了証授与式


1日目

<午前>

本講座は9名の受講生を迎えて開講されました。まず、はじめに、本講座の意義と目的について紹介しました。そして、前回の初級講座の復習を行いながら、木製品の観察方法を確認するとともに、北大構内の遺跡を取り上げて、新たに、発掘調査での木製品の取り上げ方や、木製品の保存処理過程の説明を行いました。その後、埋蔵文化財調査室に移動して、展示されている木製品の観察を実施しました。
   

<午後>

昼食後、総合博物館から歩きと路線電車とを利用して、札幌市埋蔵文化財センター展示室に移動しました。展示室では、守屋講師の解説による札幌市内の遺跡や昔の人々のくらしについて学びました。遺跡から出土した木製品が展示されていることから、展示ケース越しに木製品の観察を試み、注目する木製品を受講生が取り上げて、観察した結果を皆の前で発表し、1日目は終了しました。
     


2日目

<午前>

2日目はまず、埋蔵文化財調査室に移動し、前日に充分できなかった木製品の観察を実施しました。観察にもなれてきて、様々な点について質問が守屋講師に投げかけられていました。その後、総合博物館に移動し、木材を樹種識別する講義が、佐野講師、渡邊講師によっておこなわれました。
   

<午後>

講義の後、木材観察が実際におこなわれました。戸惑っている場面も見られましたが、佐野講師や渡邊講師が丁寧な説明を各々におこなうと、コツをつかんだように進んでいきました。二班に分かれて、樹種識別の結果が発表されました。

総合博物館にみられる近現代の木製品について、佐野講師と渡邊講師が引率して観察をおこないました。

最後に、全体のまとめがおこなわれ、修了証が各受講生に手渡されて、講座は終了しました。