【活動報告】2011年12月17日(土)〜18(日)昆虫甲虫パラタクソノミスト養成講 座(中級)
昆虫甲虫パラタクソノミスト養成講座(中級)
日 時:2011年12月17日(土)〜18(日)、10:00〜16:00
場 所:北大総合博物館・共同研究室
講 師:大原昌宏、稲荷尚記、蓑島悠介、古川恒太
参加人数:12名
スケジュール:
17日(土)
10:00〜10:10 イントロダクション
10:10〜12:00 作業手順の説明、同定作業(ゴール1)、講義
12:00〜13:00 昼食
13:00〜16:00 同定作業(ゴール2)、講義
18日(日)
10:00〜12:00 作業手順の説明、同定作業(ゴール3)、講義3
12:00〜13:00 昼食
13:00〜15:40 同定作業(ゴール4)、展示の見学
15:40〜16:00 片付け、修了式、記念撮影
1日目
<午前>
本講座は12名の受講生を迎え開講されました。最初に講師3名の紹介がされ、イントロダクションとして本講座の目的やタイムスケジュールの確認、諸注意が説明されました。
次に、大原講師により科レベルまでの同定の手順が説明されました。同定作業は4段階からなり、一日目はゴール1(全体の約80%を同定)とゴール2(全体の約90%を同定)の達成を目標とします。まずゴール1として、主要な科について資料中の図版と実物との外見的特徴を比較する、いわゆる「絵合わせ」による同定作業が進められました。講義では、スライドを用いて、主要な食肉亜目(箕島講師)の形態についての解説がされました。
<午後>
午後からは大原講師により、分類上重要な部位(触角など)の絵合わせによるゴール2までの同定のしかたが説明されました。講義では古川講師により、ゴミムシダマシ上科とゴミムシ科の形態の違いについての解説がされました。また、大原講師により重要と思われる分類軍の同定形質について、適宜図を用いた説明がされました。
2日目
<午前>
二日目はゴール3(全体の約95%を同定)とゴール4(ほぼ全ての個体を同定)の達成を目標とします。午前中は大原講師により、検索表を用いたゴール3までの同定手順が説明され、前日よりもより微小な甲虫の同定が進められました。講義3では古川講師により、ゴミムシダマシ上科内の主要な科が概説されました。
<午後>
午後は午前中の作業が継続されました。途中で大原講師により、専門家への同定依頼に必要な作業と注意点(ゴール4)について説明がされました。また、三階常設展示の甲虫の参照標本を見学し、講習では見ることの出来なかった分類群の形態を確認しました。午後3時45分には作業が終了し、その後片付け、修了式を経て本講座が終了しました。