卒論ポスター発表会 運営学生の事後考察

卒論ポスター発表会の運営を担った学生の事後考察をご紹介します。


私はこの度の卒論ポスター発表会には運営の一員として携わった。2日間の発表会では多くの市民・学生の方にご参加いただいた。このイベントが市民の方と学生、また異なる分野を専攻する学生同士の交流の場となったことは大いに意義があったと考える。発表者、運営スタッフ、共に得るものの多いイベントであった。

次回以降の卒論ポスター発表会について考える。今回の発表会には文理の隔てなく複数の学部から発表者が参加したが、全ての学部からではなかった。北海道大学には他にも魅力的な研究分野があるため、次回以降はさらに多くの学部からの発表者によって北海道大学の研究を発信できると良いだろう。加えて、多くの試行錯誤を重ねた発表会であったが、それでも内容が難しかったという声を何度かいただき、複雑な研究をわかりやすく伝えるという点は今回以上に重視することが求められる。今回を基に、来年度以降更に素晴らしい卒論ポスター発表会が開催されれば幸いである。(水産学部1年 岩崎峻)


卒論ポスター発表会運営プロジェクトには、「総合博物館でメンバーとの協力を学びたい」と思い、参加した。総合博物館で活動する学生サークル・北大ミュージアムクラブMouseionに所属している私は、総合博物館において展示解説や案内といった活動をする機会に何度か恵まれてきたが、今回の卒論ポスター発表会運営で担当したポスターとリーフレットのデザイン、会場レイアウト作りといった内容は初めての経験ばかりだった。加えて中高生時代を含めて複数人で何かを運営するという経験をしたことがなかった私に、今回の運営をうまくこなせるのかという不安もあったが、今回3人の素晴らしいメンバーに恵まれ、彼らの助けがあり、楽しく作業することができた。また、協力しあうことの大切さや、協力してこそできるクオリティの高さを知ることができた。今回の作業過程で発見することができたソフトウェアの新しい機能や使い方、メンバーと協力した経験を今後の博物館における活動に反映していきたい。(水産学部2年 雲中慧)


卒論ポスター発表会で学んだ事は、いろいろな方の目に触れる物を制作する上では、それを公の場に出す前に、多くの人の目を通す事が効果的という事である。その工程を経た事で制作物の分かり易さや見易さが洗練されたものになっていた様に感じた。ここにおいては、自分一人の持てる力だけでなく、多くの人の持つ力や良さが加わっているという事が起因しているのではないかと考えた。様々な視点・角度から物事を見る姿勢が重要であると認識できた。それを踏まえると、普段の生活では「来館者・来場者」といった見る側・享受する側に立つ自分が、「運営スタッフ」という作る側・支える側に立てた事は一つの大きな財産である。過去の自分が持たなかった、新たな視点を得る事に繋がっていると言えるからである。今回、この卒論ポスター発表会で得られた一つ一つの経験を、経験として終えるのではなく、今後に活かす事で、この経験を何倍もの価値あるものにしていけるとそう考えている。(水産学部1年 山内彩加林)


発表会準備に向けて初めの段階は積極的に参加できていたものの、私用により途中参加できない期間があり、全ての活動に参加できなかったことは残念であった。しかし、メーリングリストやクラウドにより情報を共有し、参加できていない間も常に動きを知ることができたことや運営メンバー同士でのまとまりの強さは、結果としてスムーズに準備をできたことに繋がっていると思う。

今回の発表会を見ていて、学外の方が多く来場されていたことは宣伝が効いたのだと思っているが、学内の生徒は発表者の知り合いが多いように感じた。後日周りの知り合いに卒論ポスター発表会について聞いてみたところ、知らなかったという答えが多かった。反省会でも意見があったが、運営側の動きをもう少し早めてより学内向けに周知するべきであったと考える。

発表者の方々の協力もあり、当日も含め特に運営として困ることがなかった。カフェプロジェクトの方々も場の雰囲気を良くしてくれたおかげでよい発表の場ができあがったと考えている。

全員の発表もレベルの高いものであり、来年度は自分も参加したいと思った。(理学部地球惑星科学科3年 山本淳博)