【12月2日開催】公開研究会「娯楽観光施設の研究と記録化」


イベント詳細

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12月2日に第5 回博物館研究会:公開研究会「娯楽観光施設の研究と記録化」を開催いたします.

公開研究会ですので,ご関心の方はどなたでもお気軽にご参加ください.

日時: 12 月2 日( 金) 15:00-16:30
場所: 北海道大学総合博物館 1 階 知の交差点
【第1 部】
講演:「秘宝館の記憶・記録・分析
―研究者が失われゆく文化遺産に向き合うとき―」
講師:妙木 忍(東北大学大学院国際文化研究科・准教授)

講演概要:
日本にはかつて、性をテーマにした大人の遊艶地「秘宝館」が数多く見られた。それは、1970 年代から1980 年代にかけて北海道から九州まで温泉観光地に誕生。札幌の奥座敷、定山渓温泉の入口に、大きな観音様とともに北海道秘宝館があったことを思い出す方もいるだろう。秘宝館は1990 年代以降衰退し、2016 年現在は熱海秘宝館が残るのみとなった。秘宝館はなぜあの時代に、温泉観光地に生まれたのか。誰が、誰を対象として、どのような目的で作ったのか。地元の人びとはどう思ったのか。男性の旅や女性の旅とはどのような関わりがあったのか。秘宝館をめぐる問いは尽きず、2005 年からフィールドワークを始めた。本講演では、その成果を紹介するとともに、失われゆくものを分析することの困難、資料の保存、記録のあり方について研究の過程をふりかえり、その課題
や可能性をともに考えてみたい。

【第2 部】
ディスカッション:「研究における記録資料の在り方」
妙木 忍(東北大学大学院国際文化研究科・准教授)
山下俊介(北海道大学総合博物館・助教)

 

主催: 北海道大学総合博物館 博物館教育・メディア研究系
問合せ先: s-yamashita@museum.hokudai.ac.jp
担当: 山下・湯浅