コレクションの概要

水産学部の設立以降、魚類標本は研究者個人の研究室で保管されていた。1958年に水産博物館(現在の水産科学館)が開館して以降、標本は博物館で保管されることとなった。1971年に尼岡邦夫名誉教授が北大に赴任し、魚類標本コレクションは北海道大学水産学部動物学講座(HUMZ)所蔵として、保管されることとなった。2007年の水産科学館の総合博物館分館化に伴い、それらは北海道大学総合博物館所蔵となり、現在に至る。

特徴

魚類標本は約21万点保管されており、世界有数のコレクションとして知られている。東北・北海道近海、オホーツク海、ベーリング海などから採集された北方系魚類標本が多数収蔵されていることも本コレクションの特色である。タイプ標本は約1,050点にのぼる。DNA解析用組織片コレクションの充実もはかっており、約2,200点である。魚類標本はコンピュータによってデータベース化され、登録数は約176,000点である。