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活動報告

 

昆虫パラタクソノミスト養成講座(初級)in北広島

 

(1)実施機関

北広島市教育委員会、 北海道大学

(2)日時・場所

2013年3月9日(土曜日)~3月10日(日曜日) 10:00~16:00 ・ 北広島市中央公民館

(3)参加者数

12人

(4)活動概要

1日目
 10:30~10:45 講座開講の挨拶、講師およびアシスタントの自己紹介、受講生の自己紹介、スケジュールの説明
 10:45~12:00 昆虫の体制および各目の概要についての講義
 12:00~13:00 昼食
 13:00~14:05 昆虫の体制および各目の概要についての講義(午前からの続き)
 14:05~14:10 休憩
 14:10~15:50 衝突板トラップによって採集した昆虫サンプルの目までの同定
             富良野市の東京大学演習林内において採集したサンプルを用いた。
             同定したサンプルは目ごとに分け、ガラス製管瓶内でアルコール液浸とし、
             採集した地点や日付等を示すラベルを管瓶に入れた。
 15:50~16:00 片付け、明日のスケジュールの説明

2日目
 10:00~12:00 衝突板トラップによって採集した昆虫サンプルの目までの同定(1日目からの続き)
 12:00~13:00 昼食
 13:00~15:30 コウチュウ目の標本作成
             札幌市豊平区羊ケ丘においてマレーズトラップによって採集したコウチュウ目のサンプルを用いた。
             中型から大型のサンプルは針刺し標本とし、小型のサンプルは台紙張り標本とした。
 15:30~16:00 アンケート記入、片付け、修了書授与式、講座閉講の挨拶、集合写真撮影

(5)参加者の声

 前日からの大雪と猛吹雪によって高速道路が閉鎖し一般道が大渋滞したために、講師とアシスタントの会場への到着が遅れてしまった。そのため、予定より30分遅れて10:30からの開講となってしまった。大原が昆虫の体制と各目の概要について講義することによって、受講生は午後以降に行なった目までの同定のために必要な知識を効率よく学ぶことができたようだ。実際に受講生は講義によって得られた知識を活用しながら、サンプルを同定することができていた。しかし、配布したテキストには理解が困難な箇所や誤解を生じやすい箇所もあり、そうした箇所を改訂できれば良いと考えられた。受講生に配布した昆虫サンプルは十分な量を用意していたので、受講生は目までの同定に十分に取り組むことができた。しかし、用意した昆虫サンプルにはハエ目やハチ目等の一部の目が多く、それ以外の目が少なかった。様々な目がバランスよく含まれているようなサンプルを用意できれば良いと考えられた。様々な大きさのコウチュウ目のサンプルを用意したことで、受講生は針刺し標本と台紙張り標本の2種類の標本作製法を修得することができた。全体として、受講生は主要な目を同定する基礎的な能力および代表的な標本作製法を修得することができ、本講座は受講生にとって大変有意義であったと思われる。


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