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活動報告

 

遺跡出土物:木製品パラタクソノミスト養成講座(上級)

 

(1)実施機関

北海道大学

(2)日時・場所

2013年10月19日(土)・26日(日) 10:00~16:00 ・ 北海道大学総合博物館・K39遺跡

(3)参加者数

5名

(4)活動概要

19日(土)
10:00~10:05 講座開講の挨拶、スケジュールの説明
10:05~11:00 木製品の実測図作成方法に関する講義
11:00~11:45 木製品の実測図作成
11:45~12:50 昼食休憩
12:50~14:30 木製品の実測図作成
14:30~14:45 休憩
14:45~15:55 木製品の実測図作成
15:55~16:00 講座閉講の挨拶

26日(土)
10:00~10:05 講座開講の挨拶、スケジュールの説明
10:05~12:00 木製品の実測図作成
12:00~13:00 昼食休憩
13:00~14:10 K39遺跡に移動、遺跡発掘現場の見学
14:10~15:55 北海道大学博物館に戻り、木製品の実測図作成を再開
15:55~16:00 修了証授与式、アンケート記入、講座閉講の挨拶

講義内容
1日目
<午前>
 本講座は3名の受講生を迎え開催されました。まず木製品の実測図作成方法に関する講義を行い、展開図の記録方法の説明をしました。続いて守屋が実測図作成を実演しました。その後、受講生に実測道具一式と北大構内の遺跡から発見されたおよそ1000年前の木製品を一点ずつ貸し出し、その実測図を方眼紙に書き起こしてもらいました。

<午後>

 午後は実測図作成の続きが行われ、対象の木製品を観察して、計測、図化する作業が進みました。人工的な加工痕や、素材である樹木の様子を計測し図化していきました。細かい作業ということもあり、休憩をはさみながら進めていきました。受講生全員が木製品の表面の平面図を作成できたところで、この日の工程は終了となりました。

2日目
<午前>

  一日目に引き続き、木製品の実測図作成が行われました。受講生が木製品の裏面の平面図を作成できた段階で、守屋から断面図の記録方法の説明がなされました。作業のはやい受講生は2つ目の木製品の実測図作成に取り掛かっていました。

<午後>
  午後は北海道大学博物館から徒歩20分程度で行けるK39遺跡に移動、発掘現場の見学をしました。受講生は全員、実際に発掘現場へ赴くのは初めての体験だったようで、とても喜んでいる様子でした。そこでは、地層の様子や発掘されたばかりの木質遺物も見ることもできました。
北海道大学博物館に戻った後は、再び木製品の実測図作成を行いました。受講者により作成速度は異なりましたが、守屋のほうから各受講生のペースに合わせた手順説明ができていました。結果、受講生全員が平面図および断面図を作成することができ、木製品の実測図を完成させることができました。
最後に、修了証授与式を行い、パラタクソノミスト養成講座(上級)が終了しました。上記の内容を経て、パラタクソノミスト養成講座(中級)全日程が終了しました。

 

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