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活動報告

 

青少年のための科学の祭典in石狩

 

(1)実施機関

科学祭典in石狩実行委員会(石狩市教育委員会、いしかり砂丘の風資料館)、 北海道大学総合博物館

(2)日時・場所

2012年9月9日(日曜日)10:00~17:00 ・ 石狩市民図書館、こども未来館あいぽーと

(3)参加者数

青少年科学の祭典in石狩への参加者は、1100人

(4)活動概要

2012年9月9日に、石狩市民図書館,こども未来館あいぽーとにて実施された科学の祭典in石狩に、本事業の紹介とトランクキット体験ためのブース出展をした。
科学系博物館・図書館の連携による実物科学教育の推進 〜CISE (Community for Intermediation of Science Education)ネットの構築〜(以後、CISEネットと略す)としての出展内容としては、下記の通りである。

 1. ヒグマトランクキット(日本クマネットワーク)
ヒグマトランクキットとは、日本クマネットワークが作成したクマと人の共存に向けてより多くの人々にクマに関する正しい知識を持っていただくために開発した教材キットである。
本ブースでは、ヒグマの実物の毛皮を使った着ぐるみ着用体験、実物の頭骨を使いヒグマとオオカミ(レプリカ)の比較、生まれたばかりの子グマと春に穴から出てくる子ゴマの実際の大きさのぬいぐるみを使ってヒグマの生態について説明を行った。また、ヒグマが噛んだジュース缶や鈴などのクマ除けグッズを使い、ヒグマと人との関係の取り方についての説明を行った。
 2. 恐竜の頭骨のレプリカ展示とパズル体験
北海道大学総合博物館が所蔵しているBlack Hills Institute of Geological Research, Ins.が作成したテイラノサウルス頭骨の6分の1レプリカを使って恐竜の頭骨についての解説を行った。また、バラバラになった顎の骨(レプリカ)を組み立てることパズルの体験をしてもらった。
 3. 昆虫標本(世界の甲虫)の展示
札幌市博物館活動センターが貸し出し用教材セットとして開発したミュージアムBOXを展示した。
これらのセットは、透明プラスチックに実物を封じこめさまざまな角度から観察が可能である。
● 動物の成長を比べてみよう。
● 札幌で見られる木の実 ~実に運ばれ方~
● 水辺の生き物を観察してみよう

(4)参加者の声

ブースを設置された場所が参加者の通路に面していたこともあり、たくさんの方がブースを訪問していただき、さまざまな体験をしていただいた。
今回は、北海道大学獣医学部で野生動物の研究をしている学生さんがボランテイアにて協力していただいたこともあり、多くの方にヒグマへの関心を深めることにつながった。また、この体験をきっかけとして自然に生息するヒグマの食べ物が植物であることなどヒグマへの理解が深まった。
また、札幌市博物館活動センターが貸し出し用教材セットについては、関心が高く多くの方が手に取ってじっくり観察していた。

石狩教育委員会や石狩市民図書館関係者とは、今回の事業への参加にあたってCISEネットへの理解を進めることにつながった。特に、石狩市民図書館は、今後CISEネットへの参加を検討してもらえることになっている。ただ、たくさんの方に参加してもらった反面、科学の祭典の他団体と交流できる機会がほとんどなく、CISEネットについての理解を広げるまでにはいたらなかった。