21世紀COE新自然史科学創成セミナー
「系統発生と個体発生 −動物はどこまで再生できるか−」
- 第85回総合博物館セミナー
- 講演: 栃内 新 /TOCHINAI Shin (北大大学院理学研究科 生物科学専攻)
- 日時: 2005年01月22日(土曜日) 13:30-15:00
- 会場: 北海道大学総合博物館1階「知の交流コーナー」
- 参加者: 約70名
エイやサメなどの軟骨魚類から二本足で立って歩くヒトまでを含む脊椎動物は、魚類から両生類を経て、爬虫類・鳥類・哺乳類へと進化した。魚類や、イモリなど尾のある両生類は、成体でも眼や脳を含むさまざまな器官を再生できるが、トカゲの尾のような例外を除くと爬虫類・鳥類・哺乳類では、ほとんど再生は見られない。尾のない両生類であるカエルでも、成体はほとんど再生しないが、幼生(オタマジャクシ)時代には、眼や脳を再生できる。これは、カエルの個体発生途上には、系統発生(進化)から見て、より祖先的な段階にある動物と同じように再生できる時期があるということにも思える。
個体発生は系統発生を繰り返しているのだろうか。
21世紀COE「新・自然史科学創成」では、地球科学分野と生物分類・進化学分野の融合により、自然界、とくに人類の生存圏である地球表層圏(岩石圏、水圏、大気圏そして生物圏)の多様性と進化を包括的に理解するための研究教育を行います。



